同情するなら水をくれ

今日は酷い目にあったわ。

なんかね、お医者さんに連れていかれて、
注射ぶちぶちっと２本も打たれて、

涙目になってるところに
ちぇろ吉が

「じゃぁ、エルちゃん、がんばってね！」って

涙目で帰っていくし。



・・・泣きたいのはあたちだってば



あれ、なんか、ねむく・・ねむ・・・




目覚めたら、ものすごく気分が悪いわ。
なんだか、世界がぐるぐる回ってるのよ。

足がね、思うように動かないの。


ちぇろ吉が迎えに来たわ。





なんで徒歩な訳？！



ちぇろ吉、根性ね。

１５キロのあたちをかついで帰ったわよ。

だてに休みたんびにチェロ担いでる訳じゃなかったのね。

きっと明日はちぇろ吉が病人よ。


ああ、疲れた。

なんかね、ごはんはもうどうでもいい気分なんだけど、
ものすごく喉が渇くの。

あたちの必殺「悲しげ鼻ぴーぴー」攻撃が効かないのよ？なんで？？

待ちくたびれて、水入れをあご枕代わりに寝ちゃったわ。


「明日の朝になったら、好きなだけお水あげるからね」


ちぇろ吉ってば、あいかわらず大ボケね。

あたちは、今欲しいのよ。

ぴー、ぴー、きゅうーん、きゅうーん。